古くは江戸時代
労働者の多い港町 柏崎では
塩辛い食文化に寄り添う
甘くて飲みごたえのある酒
が好まれたと伝わります

柏崎の風土に根付いた酒造りから
原酒造は 〈濃醇甘口〉 という
味わいのルーツを持ちつつ
長い年月を経る中で
より繊細さを纏っていきました

様々な進化を経た現代
上質で穏やかな甘みと
なめらかな口当たりが
原酒造自慢の味わいとなりました

柏崎に聳える〈米山〉は
五穀豊穣を願い
祈りを捧げられてきた霊山

そんな米山の雪解け水から成る
やわらかく澄んだ伏流水が
私たちの仕込み⽔です

⽔質は超軟⽔
もろみに穏やかな発酵を促し
上品な味わいを引き出してくれます

新潟に育つ恵みこそが
私たちの酒造りの原点

熟練の地元契約栽培農家が
⼿塩にかけた⼀級品の酒⽶を
丁寧に磨き醸しあげます

新潟⽶で世界に⽻ばたく酒を造る
そんな志のもと開発に携わった
〈越神楽〉〈楽⾵舞〉という
⼆種のオリジナル酒⽶を中⼼に
多様な酒⽶の魅⼒を研究し
⽇々酒造りに活かしています

上質な新潟⽶を超軟⽔で仕込み
低温でじっくりと発酵させることで
繊細な味わいを⽣み出しています

穏やかで心地の良い香りと
米と水が織りなすやわらかな甘み

印象的でありながら
たおやかで品のある飲み口

まるで昔から傍らにあり
⻑く愛し続けてきたかのように
飲む⼈のからだにするりと馴染む
そんな美味しさの醸成が
私たちの永遠の⽬標です

燗酒主流の時代には冷酒に
熟成が市場価値に乏しい時代には
長期熟成酒に取り組み
成功と失敗を繰り返しながら
道を切り開いてきた原酒造

私たちの歩みは常に
時代の既成概念には捉われない
型破りな挑戦とともにあります

伝統を時に守り 時に打ち壊しながら
また新たな伝統を継承していく

私たちはかつての蔵人たちのDNAを受け継ぎ
情熱と愛情 誇り 柔軟なスタンスをもって
愛され続ける味わいを追求しています

Hitoshi Shimbo

従来の価値観にとらわれない視点で
常に新たなアイデアと価値を模索する蔵⼈。
「若者にこそ美味しい⽇本酒に触れてほしい」
若い世代の⽇本酒の世界を広げたい。
そのために何が造り出せるかを考える⽇々。

Masaru Asahina

原酒造の酒造りは彼の精⽶から始まる
ありとあらゆる⽶を⾒てきた経験と知識で
⼀粒⼀粒の声を聞くように磨き上げる
良酒を醸す“⼀麹 ⼆酛 三造り”も
この精⽶なくしては成り⽴たない

Masaki Nakamura

酒造り阪神タイガース。
漁師の⽗から受け継いだ船「⼀⼼丸」を駆りながら
⽇々沢⼭のものを愛し情熱を傾ける蔵⼈。
「皆の笑顔が最⾼のよろこび」
⾃分で獲った⿂介をつまみに
⾃分が造った酒で皆と⼀杯。

Hiromichi Sato

ワインなどにも精通する彼が特に好むのは
⽇本酒の新たな可能性を切り拓く「90シリーズ」
「⾵変わりなラベルと味がおもしろい
これから更におもしろいことが出来そうだ」
飲み⼿としても酒造りを楽しむ

Yoshie Inada

40年に渡り造りの様々な⼯程に携わってきた蔵⼈。
今の彼が担うのは“酒が⽣まれる場所”。
搾り始めの酒を汲み拡がる⾹りを感じとる。
誰より先に彼こそが知る酒の産声。
最初の⼀雫を知る喜び。

Masahiko Murata

⽇本酒の進化と変化は⽬まぐるしい
「同じことをしているだけでは駄⽬だ」
柔軟な思考と挑戦⼼が“杜⽒”である彼の持ち味
⽬指す⽇本酒はいたってシンプルに
現代を⽣きる⾃分たちが⼼の底から胸を張れる酒
⾒据えているのは常に未来

Ayako Hara

⽣まれ育った蔵で酒を造る蔵元の娘。
造り⼿蔵元そして⼥性であるからこその
多⾓的な視点と素直な感性を⼤切にしている。
愛される酒を正直にひたむきに造っていく蔵でありたい
受け継ぐ和醸良酒の志を胸に今⽇も挑戦は続く。